交通
公共交通機関
ケルン市内でお世話になるのは、ドイツ鉄道(Deutsche Bahn AG、略称DB)とケルン市交通局(Kölner Verkehrs-Betriebe AG、略称KVB)。
区間内は統一料金で利用できます。
ケルン市内は1bというチケットが必要です。
1bのエリア内なら、最初の乗車から90分以内ならどの交通機関を何度でも乗り換えてOKです。
ただし、たとえ90分以内でも単一チケットで往復はできません。
スマートフォンのアプリでチケット(Handy Ticket)を購入すると割引が適用されます。
普段の生活に利用するチケットは、
・Kurz:2.2ユーロ(アプリ2.13ユーロ)、バス・U-Bahnで4駅までの乗車用
・Kurz 4回券:8.8ユーロ
・1b(EinzelTicket Erwachsene):3.2ユーロ(アプリ3.1ユーロ)
・1b 4回券(4erTicket Erwachsene):12.8ユーロ
・1b 24時間券(24StundenTicket 1 Person):7.7ユーロ(アプリ7.46ユーロ)
・Deutschlandticket :1ヶ月49ユーロ ドイツ全国 ICE,IC等特急を除く電車、バス乗り放題チケット
※この他にグループチケット等、様々な種類がありますが、ここでは割愛します。
チケットの購入は、DBやKVBのアプリ、DBの駅構内などにある券売機、大きめの駅の窓口、KVBのチケットセンター(Ehrenfeld、Neumarkt、Mülheim、Südstadt、Westformの5ケ所)やチケットの取り扱いのあるKIOSKで。
KVBのアプリ:https://www.kvb.koeln/app/
チケットは、Kurzなら20分、1bなら90分有効です。アプリで購入した場合は、購入後所定の時間が過ぎるとチケットが消えるので、乗る直前に購入するなど注意が必要です。
チケットの種類によっては、乗車時に専用の打刻機で乗車時間と駅を記録しなければなりません。
無賃乗車や打刻忘れが見つかった場合、罰金60ユーロが課せられます。
WochenTicket以上は住所や氏名を明記したKundenkarteとチケット本体をセットで持ち、チケットにはKundenkarteに記載されたKundennummerを記入します。Kundenkarteはチケット販売時に貰うか、DBの券売機であれば購入時にKundenkarte+チケットかチケットのみかの選択ができます。
日本の公共交通機関では何かと問題になるベビーカーですが、ドイツでは畳む必要はありません。
ただし、きちんとベビーカーエリアに乗ることは指示されますので、乗車時には注意しましょう。
ケルン市内で利用するDBの路線は、日本の快速にあたるRE(レギオナルエキスプレス)、普通列車に当たるRB(レギオナルバーン)、都市郊外列車という区分のS-Bahnがあります。
基本的に、車両はどれも赤と白のカラーリング。
型式は色々ですが、同じ型式がREとしてもRBとしても運行していたりするので、車両を見ただけで「これは○○」と判断は出来ません。
大きめの駅であれば次の電車が何のどこ行きであるか電光表示がありますが、ダイヤが乱れているときは表示の切り替えが追い付かない場合もあります。
車両自体の電光表示をしっかり確認して乗車しましょう。
ベビーカー・自転車用のエリアは数車両おきに。
ドアは押しボタン、S-Bahnの一部路線ではレバーで開きます。
一等・二等の区分がありますので注意が必要(ベビーカーエリアは二等です)。
車両内には券売機・打刻機はありませんので、乗車前に済ませておきましょう。
駅の券売機・打刻機は使用中止になっていることがままあります。
そんな時、ドイツ人はどうしているのかというと…スマホや携帯のカメラで「切符が買えなかった・打刻できなかった証拠」を押さえて切符のチェックの際に提示しているようです。
ドイツ鉄道は、やはり日本の鉄道に比べて遅延や車両トラブルが多いようです。
ケルン中央駅を発着する電車はカーニバルのような大きなイベントのある日は必ずと言ってよいほど遅れますし、悪天候で 乱れたダイヤが復旧するにも時間がかかります。
これに関しては「そういうもの」と諦めるしかありません。
路線検索の出来るアプリもリリースされています。
電車の遅れやキャンセルもリアルタイムで反映されます。
チケットの予約・購入も可能。
https://www.bahn.de/service/mobile/db-navigator
バスと市電(U-Bahn、一部は地下を走ります)。
ケルン中心部の移動に大変便利です。
券売機・打刻機はバス・U-Bahnともに車内に設置されています(駅に設置されている場合もありますが、全ての駅にあるわけではありません)。
車内の券売機で1bまたはKurzを購入した場合は、何時にどのバス停・駅の範囲で購入したか印刷されますので打刻は不要です。
別の場所で購入したチケットで乗車する場合、または4回券を購入した場合は打刻を忘れないようにしましょう。
バスは基本的に低床車で、乗り降りも楽々です。
2車両連結の場合、ベビーカー・車椅子エリアは前の車両に。
ベビーカーエリアは広い車両と狭い車両があり、狭い場合は3台が限界です。
そこが埋まっている場合、運転手によっては乗車を断られることもあります。
U-Bahnは、街の中心部では地下を走っていることが多いですが、ほとんどの駅でエレベーターが設置されているので、ベビーカーでも安心。
…ですが、エレベーターの故障率はかなり高めです。
エレベーターのみの駅で故障中の場合は、無理せず周りの人に助けを求めましょう。
また、駅によっては乗降口とホームに段差があるため、扉の前の部分の床が階段に変形する場合があります。
路線によっては、右側左側のどちらの扉が開くかも変則的ですので、自分が降りる駅でなくとも注意が必要です。